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2011年6月23日 (木)

薔薇の万華鏡展始まりました。

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6月19日、仙台万華鏡美術館での「薔薇の万華鏡展」およびトークライブ「加藤登紀子の百万本のバラ」は大成功に終わり、素晴らしいひとときとなりました。
写真右は、そのリハーサル風景、本番の歌唱中は撮影出来なかったのですが、いずれDVDが出来上がるので、その時はユーチューブにでもUPします。

以下の文章は、アメリカのブリュースターソサエティのニューススコープに載せるつもりで書いた私の個人メッセージですが、その原稿依頼をしてきたAさん(日本人)の態度があまりに失礼だったので、結局載せないことにしたものです。
でも、東日本大震災から「薔薇の万華鏡展」までをよく表しているので、こちらで発表することにしました。
前に書いたものと、一部重複しますがお許しください。

震災を乗り越えて

東日本大震災からちょうど100日目の6月18日「薔薇の万華鏡展」がオープンしました。
正直言って震災の直後は中止しようと思いました。
というより出来ないだろうと思いました。

美術館は表向きは決定的なダメージは受けなかったと言っていましたが、実際は万華鏡の破損はもちろん、建物にもかなりの被害を受けていました。
さらにライフラインの寸断、電気、ガス、水道は止まり、電話は固定、携帯とも通じず、電車は動かない、ガソリンも欠如し、そんな中で余震におびえる日々だったといいます。

そして美術館スタッフの一人一人の生活も、寒さと不安の中で食料もなく、余震を恐れ、子どもを抱いて車の中で夜も過ごした人もいます。
石巻に住む肉親と1週間連絡が取れず、やっと電話が通じたときは涙が止まらなかったそうです。

幸い命を落としたものはなく、家が壊滅的に倒壊したものもいませんでしたが、間一髪死を免れたという経験をしたものも少なくありません。
美術館の開館は、とても出来る状態ではありませんでした。

そんな中でオーナーは続けるという決意を示し、給料は払い続ける、一人もやめさせはしないと決めてくれました。
その決意を聞いて、やっぱり「薔薇の万華鏡展」は開催しようと思いました。

それならば復興の第一歩となるような、元気づけられるような仕掛けがほしいと思いました。
歌手の加藤登紀子さんと友人なので、ノーギャラの支援をお願いしました。
すぐに引き受けてくれました。
登紀子さんのヒット曲に「百万本のバラ」があります。
それを歌ってもらいたいと思いました。
そして「百万本のバラ」のトークライブが実現しました。
チケット代はすべて義援金として寄付することを、美術館が決めてくれました。
美術館だって被災者なのに。

6月19日、トークライブが行われました。
それは素晴らしいひとときでした。
約80名ほどのお客様しか入れないホールでしたけど、それだけに濃密な交流が出来て、被災された方にもいらしていただきましたが、大変に喜ばれて、私もやった甲斐がありました。
登紀子さんの人の心に寄り添う歌が、みんなの心にしみこんでいきました。
多くの方が涙されていました。

万華鏡作家さんたちも、すばらしい作品を作ってくれました。
それは瓦礫に咲く薔薇の花です。

今回の大震災で、辛いこともいっぱいあったけれど、それは今も続いているけれど、多くの温かい心に触れることが出来たのも事実。
東北の人は、辛抱強いといわれるけれど、つらさや悲しさを表現しないだけ。
その胸の内にはたくさんの涙がしまわれています。
これから復興に向けて歩み始める一方、失われたものへの哀惜がよりいっそう辛くなると
も思われます。
どうぞ応援してあげてください。

                             

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