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2010年4月10日 (土)

ビッグニュース

陶芸家辻輝子さんのお宅に天皇皇后両陛下がいらっしゃいました(お忍びで)。
以前から書いてきましたが、辻先生は皇后様と40年以上のおつきあいで、これまでも何度もお会いになっているのですが、いつも宮中に上がるという形でした。
けれども先生も以前ほど元気にどこへでも行けなくなり、とくに足が弱られてそうそう上京もできない、それでということでしょうか。
「私が参ります」という皇后様のお言葉だったそうです。
4月6日、午後、両陛下そろっていらしたのですが、やはりお迎えは大変だったとか。
お忍びとはいえ、警護の人が30人。車も何十台。
先生のお宅は別荘地の一番奥まったところで、車もすれ違えないようなところ。もっともがけの上から海が一望できて、景色は素晴らしい。
その道の両側に、警備の人が身を潜め、SPもズラリ。
あの坂を両陛下が降りられて、足でも滑らしたら大変と、私も心配しました。

さて先生のお家は仕事場、ギャラリー、お茶室、そして日常の住まいと4棟から成っています。そのすべてをご覧になるということで、先生ご自身はご案内できない、御主人も耳が遠くなっていらっしゃる、それで美里さんがご案内役をお勤めになりました。
ギャラリーに降りる途中、ちょうどシャクナゲが真っ赤に咲いていて、皇后様がそれに目を留め、きれいね~とおっしゃると、答えるように鶯が鳴き出して、ずっと鳴いていて、実に絵のような光景だったといいます。
美里さんの世代では両陛下といってもそれほど崇めるということはないとのことですが、それでも「やっぱりオーラがすごい」と。
そして、海の見える仕事場で天皇陛下が工房の椅子にお座りになって「いいね~、辻さん、こんなところで毎日過ごせて」とおっしゃり、なかなかそこを離れなかったとか。
ギャラリーもご覧になったあとで、いつも私たちがおじゃますると通される客間にお通しして、それからのご歓談がホントに盛り上がったとのことでした。
察するに皇后様は辻先生のことが本当にお好きなのだと思います。

いつも私たちもいただいているドクダミの模様のお茶碗でお茶を差し上げて、ドクダミ談義に花が咲いたとか。
両陛下が本当にお喜びの様子がよく分かって、美里さんも嬉しかったとのことです。
予定の時間を大幅にオーバーして、お付きの方にせかされるようにお帰りになったのですが、皇后様が帰り際に坂の上から振り向いて「お元気でね~。またね~」とおっしゃって手を振られたのがとても印象的とのことでした。

いずれにせよ、200年後ぐらいに皇室秘宝展が開かれたときには、平成天皇妃美智子様ご愛顧の辻輝子作、美里映像の万華鏡が展示されるであろうことが予想されます。
そう思うと私も嬉しいです。
写真は1枚もとってはいけないとのことで、残念ながらありません。

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コメント

天皇皇后両陛下のお人柄が偲ばれるエピソードですね。
辻輝子さんの作品を拝見したことがあります。
斬新で温かみのある作風は、人をひきつけて止まないものがありますね。その数ある素晴らしい作品のなかから、万華鏡が両陛下に渡ったということが、私はとても嬉しく感じました。

投稿: 加藤瑞枝 | 2010年4月10日 (土) 23時27分

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