富本憲吉
世田谷美術館で「富本憲吉展」をやっていたので、見に行ってきました。
富本憲吉は、1886年、奈良県に生まれ、東京美術学校(今の芸大)図案科で、建築や室内装飾を勉強し、卒業後ロンドンに留学し、帰国してからは木版画、染色、刺繍、木彫、革細工など、さまざまなものに手を染めました。
分けてもバーナード・リーチとの親交を得て挑戦した陶芸で、高い評価を得、1955年、色絵磁器の技術で、最初の「人間国宝」の一人として認定されました。
以前から私は、富本憲吉の作品が好きでした。
他の日本の焼き物にはあまり見られない、精緻な格調高い柄行に惹かれました。
「四弁花連続模様」や「金銀彩の羊歯模様」の壺や飾箱は、その模様の描きこみの大変さをしのばせ、またどこか日本のものではないようなエキゾチズムをも感じます。
実際富本は、留学中にエジプトやインドなども訪問していて、またイギリスではアーツアンドクラフトにも接し、ウィリアム・モリスなども見たようです。
こじつけるわけではありませんが、その連続性や対称性が万華鏡と通じるものがあるような気がして、それは前にやはり世田谷美術館でイスラム美術展を見たときにも感じたことでした。
まあ、何を見ても万華鏡にこじつけてしまうのは、ちょっと問題あり。しかし、アートというものが、どれもどこかで共通性を持つと考えれば、それもあながち間違いではないかもしれませんね。(写真は、世田谷美術館の富本憲吉展のチラシから転載させていただきました)
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