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2006年4月 1日 (土)

代永ワールド

代永正樹さんという万華鏡作家がいます。彼の作り出す万華鏡映像世界は、すごい!私はこれを「妖しの代永ワールド」「黒魔術」などと呼んでいます。ちょっと他では見られません。代永さん自身も「ほかとは違う物を作りたいと思ってやってきた」とおっしゃっています。とくに偏光フィルムを使った4ポイントは、本当に妖しい。最初は、その良さはよく分からないかもしれない。とにかく「最低3分間は見てください」と私は言います。そのうち、なんだこれは!という感じになってきます。その色といい形といい、中世のお城、もしくは僧院を思わせる世界、あるいは19世紀末、アールヌーボーの世界、とにかく迷い込んだら出られない、、いや出たくないラビリンス(迷宮)です。
万華鏡をたくさん見てきた人がはまる美しさですね。初心者には分かりづらいかも。
以前に辻輝子さんにご紹介して、辻さんの作品もいくつか手がけられていますが、その中で私が一番好きなのが、「ザリガニ」という作品です。辻先生の焼きものの意匠のザリガニも素晴らしいのですが、そのザリガニの赤を基調とした映像で、金の細かい粒子が浮かんで、それは幻想的な映像です。世田谷美術館の展覧会の時に注目した人も多く、その後世田谷未来博に来てくれたイラストレーターさんも、鳥肌が立つようだったといってくれました。私も同感です。辻先生に「誰かにお売りになるのだったら、私に売ってください」とお願いしています。
彼はご自分の作品はステンドグラスで作っているのだけど、それもいいけど、惜しむらくはそれが重いことを残念に思っていました。そしてもっと軽い材質、できれば漆などとコラボレーションしたら素晴らしい物になると思っていました。そしてその夢がようやく実現しようとしています。
鹿倉桂子さんという漆を作る方が、外側の意匠を手がけてくれることになりました。鹿倉さんは、アマチュアながら丁寧でセンスの良い仕事をなさる形で、以前にポーランドに漆を持っていきたいと思って無理をいってお願いしてやっていただいた方です。その時は映像は小嶌さんにやっていただいたのでした。その作品はスペインの漆展にも出て、帰ってきました。
代永、鹿倉さん、お二人ともとても意欲的に考えていただけて、私は今からとても楽しみです。ワクワクします。「和の万華鏡」を代表する作品ができあがることを望んでいます。

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