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2006年4月 7日 (金)

揺らぎ

以前に九州大学名誉教授の蔵元先生がお話くださった「揺らぎ」について、書きました(3月4日万華鏡と音楽との相関)。
すなわち、音楽はドミソという音の連なりで成り立ち、音そのものには何の意味もないが、連なることで美しい音楽を生み出す。だとすれば、コンピューターで作曲しても同じではないかと思われるけれど、やはり人間が作ったものの方が美しい、それは人間の脳には「揺らぎ」があるからではないか、というお話でした。
その時物理学者の先生が面白いことをいうものだと思っていたのですが、ある人に言わせると、物理学の根本は揺らぎなのだというのです。門外漢の私は「ほー」っと感心するしかないのですが。
で、話変わって、音楽と同じ一つ一つはありふれた素材でしかない万華鏡のオブジェクトが、集合することで美しい映像を生み出すわけですが、それもよく言われるのが、コンピューターで作れるだろう、どう違う、と。しかし人間には「揺らぎ」があるから、だからこそコンピューターには出せない美しさを生むのだと思うと、なんか自信がもてますねえ。
鏡の組み方が正確でないとか、生み出された映像が歪んでいるとか、とかく万華鏡はなまじサイエンスの面も持っているせいか、よくそんなご批判を頂きます。
もちろん、出来るだけ精巧に正確に作るべきだし、良心的な万華鏡作家は、ほんとに1ミリの世界で生きているわけで、彼らの苦労がわかっている私は、いい加減に作られたものには、怒りさえ感じます。
しかしそこに人間の「揺らぎ」が加味されて、思いがけない作品が出来たりする。そんな面白さもあるような気もして。職人であり芸術家である、両面が生かされたらきっと素晴らしい作品が生まれるのではないかと期待するわけです。

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