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2006年3月11日 (土)

愛すべきもの

万華鏡の魅力ってなんなのか?ということが、よく話題になります。なにしろこれは、何の役にも立たない、実用性の全くないもので、この世にあってもなくてもいいもの。ま、絵とか音楽とか文学、詩、どれもなくても人間の生活には困らない。だけど、絶対必要なもの。つまり芸術というものはみんなそうであります。となると、万華鏡も芸術か? 
それほど大げさに構えなくても、とにかくある人たちにとって「愛すべきもの」であることは間違いないらしい。
いったい何を愛す?確かに映像の美しさ。これは独特のものですね。他のアート作品には見られない。幾何学的な模様が回すたびに動いて、それも永遠に連続する模様だったり、はたまた円形に回り続けるものだったり、それが2度と同じものを見られることがほとんどない、絶対ないとはいいませんが。
よく円形の映像について、曼陀羅と比較されて論じられることが多い。だけど、曼陀羅というのは本当はあんな風に完全な円ではないんです。でも、曼陀羅が表す世界、そこに共通性を感じるのかも知れませんね。
また、仏教では円は完全な無の境地ともされています。円形を形作る模様が永遠に輝いて、さまざまな色を放つというのは、妖しい世界ではあります。そこに魅せられるのかな?
あるお寺さんの若い住職さんが、この万華鏡の映像をプロジェクターに映して声明(しょうみょう)を低く流したらいいのではないかとやってみたところ、あまりにはまりすぎてちょっと怖いものがあると、おっしゃっていました。ウーン、けっこういっちゃいそうな感じですね。
声明もいいけど、私は万華鏡には音楽、と思っているのですよ。どんなんでも合いますよ。前にも書いたように、どちらも純粋芸術ですからね。
で、コンサートの時にバックに映像を映し出したら、目と耳と両方を楽しませてくれるのにと思うのに、今のところそうした試みはないんですね。プロジェクターのすごく精度のいいものか、あるいは単純に映写機で投影するか、やろうと思えば出来なくはないと思いますけど・・・。誰か試みてくださいな。

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