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2006年2月28日 (火)

3Sコンテストのこと

昨年の12月に行われた仙台万華鏡美術館の3Sコンテストの講評をやっと仕上げることが出来ました。これは仙台万華鏡美術館が募集した万華鏡のコンテストで、スリーセンス、すなわち光と香りと音の3つの感覚を取り込んで表現した万華鏡を作ってくださいというもの。なにしろ最優秀賞金が100万円というので、けっこう万華鏡界のなかで評判になりました。コンテスト開催を目前にして、美術館オーナーの越智宏智氏が亡くなったのも、私としては感慨深いものがありました。
急遽依頼された審査委員長という大役で、40点の中から最優秀賞、優秀賞、特別企画賞を選び出すのは、思った以上に大変なことでした。優秀賞、特別企画賞もそれぞれ50万円、25万円とついているので、簡単には決められないことでした。
万華鏡の審査の難しいところは、映像をきっちり覚えていなければならないこと、普通なら写真を見たり、2~3回見直せば、だいたい頭に入るものですが、外観の写真を見てもそれだけでは判断できないし、映像の写真があったとしても動かない一瞬の画像ではしょうがない、覗いて動かしてその映像がどうかということ、さらに香りと音という目に見えないものなので、個々の作品の差違を覚えるのが大変でした。夢の中まで出てきましたよ。でも幸い良い作品があって、何とか終えてほっとしたのですが、その後始末がなかなか出来なくていました。
というのは、3賞の講評とその時に来てくださった方々へのアドバイスは出来たのですが、それ以外のエントリー作品についてはまったくそれっきりで、私が声をおかけした作家さん達にも全然連絡できないでいたので、とても気がかりでした。
やっと講評の整理が出来、写真も送ってきたので、なんとか近いうちにレイアウトして仕上げようと思ってはいるのですが・・・。なにしろお茶の本(本職・メシの種)の方が忙しくて。
そうこうしているうちに、5月1日~10日の「和の万華鏡展」は近づいてくるし、どうなることやら。

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2006年2月25日 (土)

和の万華鏡は万華鏡の輪

友人の友人が万華鏡を作っていることを知りました。しかもその人は七宝焼きで”ひとかど”の人。がらすらんど社の社長も懇意の方で、さっそく連絡しまして、今度個展のときにお会いすることになりました。私は「和の万華鏡は万華鏡の輪」と言っているのですが、これが不思議なもので、万華鏡をきっかけに知り合った人が、私の友人の知り合いということが結構あります。つまり共通の友人がいるということですね。まったく違う方向からアプローチしていったのに、ごく親しい友人に行き着いて、「オー!」っということも何度かありました。
大きなサークルの中の住人という感じで、それはやっぱりあんまりまともな職業(もっとも今時何がまともな職業かは考えてしまうけど)の人はいない、よく言えば自由人かな。それが万華鏡世界の楽しさかも知れません。
ところで友人の一人がいうのに「あなたはなんでこんな万華鏡などに関わっているのか?」多分、儲かりもしないのにという意味も含めてと思います。もう、これは運命というか成り行きとしかいいようがありませんね。もはや足を抜けないというか。道楽と言っていますが。
そう、たしかに全然儲かりません。ボランティアというか文化事業というか、そんなつもりで接しないと、がっかりします。
ところが何を勘違いするのか、この万華鏡が儲かると思って参入してくる人達がいるんですね。何か幻想を抱かせるらしい。「万華鏡でビルを建てる」とか「億の売上げを目指す」とか、うーん、ちょっと待って、としかいいようがないです。

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2006年2月21日 (火)

二極共生

世田谷区桜新町にある私の事務所で万華鏡コーナーを設けて道行く人に見せているのですが、時々ピンポーンと鳴らして人が来ます。そうするまでにはかなり長いこと、前を通って、見てくださっていたと思います。置いてある作品はなんといっても私がセレクトしたものですから、値段が張ります。だいたい3~5万円で10万円以上のもあります。一番安いので、1万6千円です。
値段を示していないので、入ってきてからでないと分かりません。で、たいてい、「これ、売っているんですか?」「いくらですか」となる。値段をいうと皆さん、ちょっとがっかりされる。
また、電話などのお問い合わせで、ハンディのある人に見せたい、作らせたいというのがあります。高齢者や障害者、この間はフリースクールからの問い合わせがあり、作業所も関心を寄せています。それからこの桜新町というところは、ビンボーな若い人というのが結構多いらしくて、何か万華鏡に可能性や癒しを求めてやってきたりする。そういう人たちとも一緒に万華鏡に関わっていきたいと思うんですね。
そうすると、私が目指している「和の万華鏡」は、とりあえずは高くて買えないし、作るといってもそう簡単に出来るものでもありません。そこでクローズアップされるのが、ふしぎ箱(あ、覗き箱でしたね)なんです。ふしぎ箱を見せると万華鏡とは違う反応が返ってきて、みんな驚きます。そしてこれが誰でも作れるんですよっていうと、嬉しそうにする。
というわけで、私は万華鏡は二極共生でやっていこうかと思っています。「和の万華鏡」については、クォリティを落とさずに妥協せずやっていく。もちろんふしぎ箱でそちらに入れるべきものもあるでしょう。でも、弱者(フリーターなどの負け組)も、排除することなく、共に可能性を目指せたらいいな~と思っています。

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2006年2月20日 (月)

万華鏡楽会 その2

万華鏡楽会が立ち上がったのは、昨年のポーランド・クラクフ・マンガセンターでの万華鏡展覧会がきっかけです。マンガセンターというのは、名称こそちょっと現代的ですが、実はマンガは浮世絵の北斎漫画から来ているのです。
19世紀にポーランドの貴族が5000点もの日本の美術を蒐集してくれていて、それが長いこと埋もれていた。最近になって、ポーランドの有名な映画監督アンジェイ・ワイダの呼びかけで、国立博物館の付属施設として作られて、そのコレクションが収められたのです。そこのワンコーナーで「和の万華鏡展覧会」を開催したのです。
その時に尽力してくれたのが、万華鏡伝道師で九州大学の先生・園田高明氏で、彼に引っ張られるようにして私もポーランドに行き、万華鏡のこれからを考えるようになりました。
彼は、工学博士で、また子どもの遊びを考える活動などをされてきたので、この万華鏡をただ今の形で集めたりするだけでは物足りない。
万華鏡をツールとして、いろいろ出来るのではないかと発想しています。その辺が私も共感できるところだったので、何か一緒にやろうではないかということになり、とにかく狭く限定するのでなく、遊び感覚で万華鏡を楽しむ、まさに玩具として、学際的に関わっていきたいということになりました。

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2006年2月18日 (土)

万華鏡楽会

現在、日本の万華鏡界ではいくつかのグループがあって、それぞれに活動をされています。万華鏡倶楽部とか、国際万華鏡協会、ブリュースターソサエティジャパンetc.。
そんなところへ屋上屋を重ねるようにまた、万華鏡楽会を名乗ってどうするんだといわれそうですが、他の皆様はそれぞれお考えもあり、またご商売の一環とされていたりもするので、私のように無責任に「楽しめばいいじゃん」というのでは、かえってご迷惑をおかけするのではということで、昨年、万華鏡楽会を立ち上げたわけです。
万華鏡楽会はその名のとおり万華鏡を楽しもうということなのですが、何を楽しむかということもすごく漠然としています。
でも、万華鏡ってみんな思うのに、何か可能性を感じるアイテムなんですね。もちろん見て楽しい、作って楽しい、集めて楽しい、いろいろあるのですが、今ある作品というか、アイテムだけで終わりなのか、そうではないだろうということを誰もがなんとなく考える。
万華鏡をきっかけにいろんな想像を働かせる、そんな不思議な力が万華鏡にはあるらしいんです。この続きはまた明日。

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2006年2月17日 (金)

万華鏡をパリに

「和の万華鏡」にこだわっている私ですが、実は若い頃は「おふらんす」の人で、こう見えても某大学の仏文科など出ているのですが、結婚して子どもも出来て、いろいろあってドタバタ暮らしているうちに、生来の怠け者でもあり、フランス語はボンジュールぐらいしか覚えていないというていたらく。ああ、記憶するために費やした時間とお金を考えると、忘れることのなんと早いこと!!
で、そんなことはどうでも良くて、何が言いたいかというと、その「和の万華鏡」をパリに持っていきたいという夢というか、願望がありまして。アメリカで進化した万華鏡だけど、日本の伝統工芸とコラボレーションした万華鏡なら、どこへ出しても恥ずかしくない、どころか誇れると思うのです。これをパリの人に見せたい。
というわけでいろいろ画策しているけど、万華鏡楽会は自慢じゃないけどお金がない、だからなかなか進まないわけです。
でも私の友人で、九谷美陶園という窯元の奥様というよりデザイナーの寺前みつ子さんが、この1月にパリで催されたメゾンドブジェというまあ、見本市のようなものに万華鏡を出品されたし、私もパリの商工会議所のスタッフと去年知り合いになったりしたので、なんとか手がかりが出来はじめたというところです。
この2~3年で本当に「和の万華鏡」がパリに行くかどうか、どうぞ見守ってくださいね。

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2006年2月16日 (木)

伝統工芸と万華鏡

私が日本製、それも伝統工芸とのコラボレーションされた万華鏡にこだわるのは、もともと万華鏡との出会いが陶芸家の辻輝子さんから始まったからとは、言えるでしょう。
辻さんは現在84歳、女流陶芸家として70年近くを第一線で活躍され、今も現役という素晴らしい方です。
まだ日本でほとんど万華鏡に対する認識がない頃から制作されて、最初はアメリカのチャールズ・カラディモスさんと組んで作っていました。この辺のところは私が編集させていただいた辻さんの著書『人生は万華鏡』に詳しいので、割愛します。
私は仕事で伝統工芸の世界を取材することが多かったのですが、陶芸にしろ、漆芸にしろ、産地の元気がないことが気になっていました。職人さん達は一生懸命で、ホントに細かい作業を丁寧にしているのに、残念と思いました。
昨年の6月にポーランド・クラクフ市で万華鏡の展覧会をしたときに、ひと言挨拶するようにいわれたので、日本は今、自動車とかITとかは盛んだけど、伝統工芸が衰微している。だから私は万華鏡というアイテムで、その素晴らしさをもう一度世界に問いたいのだと、申しました。
その気持ちが、私が日本製の万華鏡に関わる基本となっています。

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万華鏡のこと

万華鏡は今から190年ほど前にスコットランドで発明されました。その後欧米でのはやりすたりを経て、30年ほど前からアメリカで流行し始め、その流れが日本にもやってきました。
ですから、今市場で出回っている万華鏡作品は、アメリカ製のものが多いです。
それは、それまでの万華鏡の概念を変えるものでした。映像=万華鏡を覗くと見える模様のことをそう呼んでいます=の美しさは、本当に素晴らしいものです。
日本でも15年ほど前から万華鏡作品が作られるようになって、なかなか良いものが出てきていますが、映像という意味では、アメリカに追いつけ追い越せというのが実情といえましょう。
しかし、私は工芸という分野で世界に誇る日本ならば、もっとグレードの高いものを生み出せるに違いないと、思ってきました。万華鏡はその価値を決めるのはもちろん映像の美しさは必須条件なのですが、工芸作品であるためには外側の意匠も、価値あるものでなければなりません。
そういう意味では、現在出回っているアメリカ製品は、私には不満でした。何たって長い伝統の文化から生み出されてくる日本の工芸には、かなうものではないと思いました。
そこで私は、日本の伝統工芸が作る万華鏡を生み出したいと思ったのです。万華鏡は「掌中の宝」と、私はとらえているのですが、その宝であるためには、なんとしても日本製の万華鏡を生み出していきたいと、思うようになりました。

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2006年2月15日 (水)

あいさつ

はじめまして。婆惰夢キミコです。

これから万華鏡について、折を見て少しずつお話ししていきたいと思います。

楽しみにしてくださいね♪

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