2011年7月 9日 (土)

万華鏡の本、発刊

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万華鏡の本が出ます。
題して『だれでも作れる万華鏡』
すごいタイトルでしょう。
どうしてこの本を出すことになったかを、本のあとがきで「発刊に寄せて」に書きました。
その抜粋を紹介します。

万華鏡に関わって約20年になります。
本を4冊出し、展覧会も10回以上しました。
その間しばしば万華鏡を作りたいのだけど、どうしたらいいのか、というお問い合わせをい
ただきました。
もちろんワークショップやお教室もあります。
しかしその多くはガラスや金属製で、初心者にはちょっと難しい感じのするものでした。
材料や道具も簡単には手に入らないものでした。
かといって、手軽に作った万華鏡というのは、オモチャっぽいもので、気に入りませんでした。
どうにかして、だれでも作れて、材料入手も安くて簡単で、しかも素敵な万華鏡作りが出来ないかと、思っていました。
そんな風に思っているときに、尾崎百々花さんとの出会いがあったのです。
前から百々花さんのことは存じ上げていましたが、こんなにたくさん、こんなにさまざまなものを作っていらっしゃるとは思いませんでした。
その発想の自由で豊かなこと!
万華鏡作りを本当に楽しんで、とらわれずに制作されるので、思いがけない、楽しい、驚きの万華鏡がいくつも生まれていました。
その作品をご紹介させていただくことで、この本は出来上がりました。
心から百々花さんに感謝します。
そして少しでも多くの方に、お伝えしたいと思います。

百々花さんのホームページは「万華鏡百々花」
http://www.manngekyou.com/

この本で、子どもからお年寄りまで多くの方が万華鏡作りを楽しめますように。
そして、やってみて万華鏡の奥深さに気づいていただけますように。
作家さんの作品が、そう簡単には作れないことが、わかるでしょう。

7月12日、全国書店で発売されます。
ご覧いただけたら幸いです。

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2011年6月23日 (木)

薔薇の万華鏡展始まりました。

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6月19日、仙台万華鏡美術館での「薔薇の万華鏡展」およびトークライブ「加藤登紀子の百万本のバラ」は大成功に終わり、素晴らしいひとときとなりました。
写真右は、そのリハーサル風景、本番の歌唱中は撮影出来なかったのですが、いずれDVDが出来上がるので、その時はユーチューブにでもUPします。

以下の文章は、アメリカのブリュースターソサエティのニューススコープに載せるつもりで書いた私の個人メッセージですが、その原稿依頼をしてきたAさん(日本人)の態度があまりに失礼だったので、結局載せないことにしたものです。
でも、東日本大震災から「薔薇の万華鏡展」までをよく表しているので、こちらで発表することにしました。
前に書いたものと、一部重複しますがお許しください。

震災を乗り越えて

東日本大震災からちょうど100日目の6月18日「薔薇の万華鏡展」がオープンしました。
正直言って震災の直後は中止しようと思いました。
というより出来ないだろうと思いました。

美術館は表向きは決定的なダメージは受けなかったと言っていましたが、実際は万華鏡の破損はもちろん、建物にもかなりの被害を受けていました。
さらにライフラインの寸断、電気、ガス、水道は止まり、電話は固定、携帯とも通じず、電車は動かない、ガソリンも欠如し、そんな中で余震におびえる日々だったといいます。

そして美術館スタッフの一人一人の生活も、寒さと不安の中で食料もなく、余震を恐れ、子どもを抱いて車の中で夜も過ごした人もいます。
石巻に住む肉親と1週間連絡が取れず、やっと電話が通じたときは涙が止まらなかったそうです。

幸い命を落としたものはなく、家が壊滅的に倒壊したものもいませんでしたが、間一髪死を免れたという経験をしたものも少なくありません。
美術館の開館は、とても出来る状態ではありませんでした。

そんな中でオーナーは続けるという決意を示し、給料は払い続ける、一人もやめさせはしないと決めてくれました。
その決意を聞いて、やっぱり「薔薇の万華鏡展」は開催しようと思いました。

それならば復興の第一歩となるような、元気づけられるような仕掛けがほしいと思いました。
歌手の加藤登紀子さんと友人なので、ノーギャラの支援をお願いしました。
すぐに引き受けてくれました。
登紀子さんのヒット曲に「百万本のバラ」があります。
それを歌ってもらいたいと思いました。
そして「百万本のバラ」のトークライブが実現しました。
チケット代はすべて義援金として寄付することを、美術館が決めてくれました。
美術館だって被災者なのに。

6月19日、トークライブが行われました。
それは素晴らしいひとときでした。
約80名ほどのお客様しか入れないホールでしたけど、それだけに濃密な交流が出来て、被災された方にもいらしていただきましたが、大変に喜ばれて、私もやった甲斐がありました。
登紀子さんの人の心に寄り添う歌が、みんなの心にしみこんでいきました。
多くの方が涙されていました。

万華鏡作家さんたちも、すばらしい作品を作ってくれました。
それは瓦礫に咲く薔薇の花です。

今回の大震災で、辛いこともいっぱいあったけれど、それは今も続いているけれど、多くの温かい心に触れることが出来たのも事実。
東北の人は、辛抱強いといわれるけれど、つらさや悲しさを表現しないだけ。
その胸の内にはたくさんの涙がしまわれています。
これから復興に向けて歩み始める一方、失われたものへの哀惜がよりいっそう辛くなると
も思われます。
どうぞ応援してあげてください。

                             

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2011年5月21日 (土)

仙台での「薔薇の万華鏡展」

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東日本大震災、そして終わりの見えない原発事故を前にして、言葉がありません。
人間の無力を感じるばかりです。
そして今、「がんばろう」の大合唱。
私は「がんばろう」より、「大丈夫」と言ってほしいな。
応援している若いバイオリニストがブログに書いていたこと、「復興なんて簡単にいえない」という言葉が、胸に突き刺さります。
彼女はお母様のご実家が石巻で、お二人でいらして町中を回り、そして避難所でコンサートをされたそうです。
最後の「ふるさと」の演奏では、ほとんどすべての方が涙されたとか。

さて、「薔薇の万華鏡展」のお知らせです。
仙台万華鏡美術館で予定していて、震災の直後は中止しようかと思いました。
しかし、幸い美術館は決定的なダメージは受けませんでした。
そしてなにより美術館のスタッフの生活もあります。
続けるというオーナーの決意を聞いて、とりあえず開催することにしました。

復興の第一歩となるような、元気づけられるような仕掛けがほしいと思いました。
歌手の加藤登紀子さんと友人なので、ノーギャラの支援をお願いしました。
すぐに引き受けてくれました。
「百万本のバラ」のトークライブが実現しました。
6月19日(日)です。
入館料と合わせて5000円。チケット代はすべて義援金として寄付することを、美術館が決めてくれました。
美術館だって被災者なのに。

今回の大震災で、そんな風に人の使命感を感じることが出来たことは、一つよかったかなと思います。
そして作家さんたちも、すばらしい作品を作ってくれています。
瓦礫に咲く薔薇の花です。
よかったら見に来てください。

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2011年3月15日 (火)

清野一郎さんの個展

清野一郎さんの個展「陶の万華鏡」が開催されます。
3月18日~28日
千葉市 ギャラリー古島

清野一郎さんとはまだ一度もお目にかかったことはないのですが、万華鏡とmixiとでなんだかもうずっと前から親しくさせていただいているような、そんな気がします。
ベテランの陶芸家さんで、各展覧会の受賞も数々、そんな方が万華鏡の制作に入ってくださったことに、感謝します。

たくさんの作品をお作りになって、外観はもちろんですが、映像がどんどんよくなられて、やはりそれは陶芸の世界で確かな技術を持っていらっしゃるからだと思いますが。

今度個展をされるに当たって、万華鏡は手で持てる大きさ、ミラーもあまり凝り過ぎないものがいいと思われたそうですが、私も同感です。
掌の芸術、掌の小宇宙といわれるように、そのこぢんまりとした持ったときの触感も大事にしたいと思います。
もちろん大きなものへの挑戦も否定するものではありませんが。

教えることもやっていらして、たくさんの生徒さんがいるようですが、その生徒さんの作品がとてもよい。ユニークでのびのびしている。
これはやっぱり先生のご指導の賜でしょう。

雅な桜や桃のあでやかさから、アラビア風の(?)エキゾティックな意匠まで、さまざまな世界を表現されて、幅の広さを感じます。

この度、猫のオブジェクトを作られたと聞いています。
ぜひ、見たいです!
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2011年2月 9日 (水)

HINA万華鏡展と小嶌ワールド

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仙台万華鏡美術館で2月29日より「HINA万華鏡展」始まりました。
これは美術館の近くの秋保温泉が行う雛祭りイベントの一環として参加しています。
スタンプラリーなどもあるそうです。
万華鏡でお雛様を作るのはなかなか難しいものですが、寺前みつ子さん(九谷美陶園)をはじめ、以前から何点か作品がありました。
仙台でこれから毎年この雛祭りイベントには参加するということです。
買い上げも予定しているそうですので、今後に向けて挑戦してみてください。

買い上げといえば、「和の万華鏡展」に出品していただいた小嶌淳/喜多里加さんの「時忘れの塔」ですが、美術館所蔵品として購入されました。

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作家展や世田谷の「和の万華鏡展」にも出品されていたので、ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、美術館常設展示になりました。

 人々の記憶から忘れ去られた「霧の第49地区」にひっそりと立つ塔。偶然に迷い人が目にすることができるが、そこには時間という概念が存在しない。

というコメントがついています。
不思議な世界が好きだという小嶌ワールドです。
4種類の映像が楽しめます。
ボディも中東オリエント風のエキゾチズムが漂う、これも喜多世界です。

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2010年12月 6日 (月)

「和の万華鏡展 仙台2010」始まりました

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12月1日から仙台万華鏡美術館で「和の万華鏡展」始まりました。
大きな作品は送ることが難しくて出ないものもありますが、それでも加藤瑞枝さんの「架け橋」(左)小嶌淳さんの「時忘れの塔」(中)清野一郎さんの「いのり」など展示されています。
百々花さんの「花嫁」や「赤い糸」が売れてしまったので、新しく干支(卯)万華鏡(右)を作ってくださいました。
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また代永正樹(落赤流翠)さんも、追加作品を出してくださっています。
そして、新たにkiryさんが参加してくださいました。
kiryさんはアクリルで制作されていて、「和」テイストではないとお思いかもしれませんが、「和」はなにも陶芸や漆で重厚な「わび」「さび」とは限りません。
私は「クールジャパン」も「和」と思っています。
村上隆も村上春樹も日本を代表するものです。
現代の「和」をどう表現していくか、挑戦して欲しいと思います。

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2010年11月19日 (金)

究極のふしぎ箱

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今回のふしぎ箱、齋藤風子さんの作品は、子どもでも出来るふしぎ箱の究極の姿といってよいでしょう。
風子さん自らが書いてくださったキャプションには、次のように記されています。

「愛染明王ー陽光」は光輝と炎に雲、蓮の花びらが舞う姿を写し、愛が浄化されることを
願います。
「地蔵菩薩ー月光」は子供を救済する地蔵菩薩と高貴な月下美人の花が月の光に照らされ、
子供達の幸せを想っています。
外装は手漉き和紙を使用し、人の縁と縁が繋がる様子をグラデーションの円で染めてみました。

実は今回の「縁」というテーマは、風子さんのご提案でもありました。
「縁、円、宴」というイベントをされたそうです(風子さん、ちょっと違っているかも。間違ってたらごめんなさい)。
その中から「縁」だけをチョイスさせていただきました。

しかし、この技巧には驚嘆します。
ふしぎ箱は鏡(ポリカーボネートミラー)の裏面を削り取って透明にし、そこに色を乗せて画像を作っていくのですが、きちんとした形に削るのは簡単ではありません。
子どもたちには透明のカラーシートを使わせますが、風子さんはグラスデコとカラーインクで絵付しているそうです。
絵柄は実に複雑で繊細です。
普通に描くのだって大変そうなのに、鏡を削って色付けする。
2個完成したときはへとへとだったといっていますが、そうでしょう。
ご本職は染色作家なので出来る作業、染色作品も実に細やかな友禅を染められます。
このような匠の技の作品があり、一方で6歳の子どもでも出来て、素敵な作品が出来上がる。
一見見た目は単なる箱、でもその中にそれぞれの世界が広がっている、まさにその名の通り「ふしぎな箱」なんです。

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2010年11月18日 (木)

「縁」の作品 その3

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「縁」をテーマにした作品は他に中里保子さんの「お結びねこ」、そして井野文絵さんのその名もズバリ「縁」がありました。
「お結びねこ」は、陶芸家辻優子さんとのコラボで、この外観が秀逸です。
贈り物の箱というイメージでしょうか。
それにリボンをかけた?
そんな感じのボディです。
万華鏡にするのに、よくこういう形を思いつくよな~(笑)という感じで、その中に中里さんが映像を嵌め込むのに頭を使われた様子が窺えます。
大中小とあって、大きさによって映像の流れが変わるので、どれを選ぶかも悩ましいところです。
漆の板に乗せているので置物としても面白い。
「和」のイメージでありながら、ちょっとユーモラスな、お正月に欲しいような作品でした。
ところで「お結びねこ」ってどういう意味?
「縁を結ぶ」という意味を込めてくださったのでしょうか。

そして井野さんの「縁」は、羹桜窯さんとのコラボだそうです。
井野さんはいつもは磁器に絵付をされていて、やさしい繊細な作風でしたので、今回の力強い作品は驚きです。
井野さんの映像は、まさに「和」の色遣いで、ちょっと渋めの落ち着いた色の世界を好む方も少なくないのですが、この外観ですからそれがぐっと際だっています。
今まではやはり女性のファンが多かったと思いますが、これは男性も好まれるのでは。
「縁」ではないですが、蒔絵の作品もますます磨きがかかっています。
チャイナペインティングから入られただけに、絵付は確かですね。

ただ、万華鏡全体の問題でもあるのですが、アイホールからミラーの縁が見えてしまうということをもう少し考えていただけたらと思います。
作家さんたちいろいろ工夫されていますが、難しいところですね。
ツーミラーが覗いたときに真円に見えないという問題もそうです。
もっとも昔は、ミラーの緑色がハレーションを起こしてたりあって、今は皆さん黒く塗ったりなどされているから、少しずつ進歩ですね。

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2010年11月16日 (火)

心温まる話

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縁のテーマで出色だったのは、百々花さんの「花嫁-Happiness」と「赤い糸」。
「赤い糸」はまずその発想がgoodですね。
百々花さんがよくお作りになっている糸巻に糸を巻いただけなのだけど、華やかで惹きつけられます。
映像ももちろん外観に合って、赤を基調に煌めきます。
「花嫁」の方は、吹きガラスで作ったボディに、これも最近のヒット作である球体のオブジェクト。
ウエディングドレスをイメージさせる透明の白に、白い結び紐を飾って、おまけに台はハート形です。
この作品はとても人気で、欲しいとおっしゃる方も多かったのですが、お買いになった方はアラフォーの女性でした。
その方は、5年前にがんを患って、非常に気持が落ち込んでいたそうです。
外出もできないような時があって、このまま死んでもいいなんて思ったりもしたそうです。
最近やっと元気を取り戻してきて、出かけることもいやじゃなくなったとか。
そしてこの秋に、がん転移の危険を脱するといわれる5年を迎えて、そしてこの万華鏡「花嫁-Happiness」に出会われたのでした。
「これを見た時、”おめでとう”といってくれたような気がしました」
とその方はおっしゃいました。
そして「こんな素晴らしいものを売っていただけるんでしょうか」とも・・・。
皆さんにも見せてあげたいからと、お買いあげになってもすぐには持って帰らず、置いてくださいました。
きっと彼女は、この万華鏡の素晴らしさを周りの人にも伝え、Happinessを振りまいてくれると思います。
こういう出会いがあると、ホントに嬉しいですね。
まさしく「ご縁」を感じた出来事でした。

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2010年11月14日 (日)

縁のコーナー

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今回は「縁」をテーマにしてみたところ、それに応えて面白い作品を出してくださいました。
「縁」にしたのは、いつも言っている「和の万華鏡は万華鏡の輪」にちなんでいます。
そのPRコピーとして、次のようなことを言っています。
「万華鏡はコミュニケーションツールです。
万華鏡を通して、男性も女性も、年代を越え、国境を越えて、人々の親交の輪が広がっていきます。
ここで出会ったのもなにかの縁。
『縁』をテーマに万華鏡を作ってもらいました」

まず大作で加藤瑞枝さんの「架け橋」。
加藤さんが
「人は同じ感動を共有すると、そこに何らかの‘えにし’を感じます。
この万華鏡をご覧になった方が、少しでも感動を覚えてくださいますように。
この万華鏡が、見てくださる方と作り手とのあいだの架け橋になりますように。
デザインは橋を模し、色はえにしの象徴とも言える赤、オブジェクトは架け橋となるべく『はしご』にしました」
と書いてくださったように、これを見た方は皆さん一様に驚かれました。
「はしご」を模した2枚のプレートを動かして見るのですが、最初どう見ていいかとまどっている方が、動かすことを教えてあげると、ぱっと顔を輝かせて、「あ、なるほど~!きれいですね~」と見入ってくださいます。
万華鏡の展覧会って、いつも思うのですが、絵や彫刻、まあ、なんでもいいですが、普通の展覧会と比べて何倍も疲れます。
それは、万華鏡に初めて接する方が多くて、せっかく来ていただいたのに、そのまま帰してしまうのは惜しいと思い、つい声をかけてしまう。「こうして見るのですよ」と。
お客様が多いとかなり大変です。
でも、その結果、パッと笑顔になられてとても喜んでくださる。
それが楽しくて、つい身が入ってしまうというわけ。
1日終わるとへとへとになって、もうやめようとおもうのですが・・・。
(続く)

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